履歴書の隠れたポイント「資格欄」の正しい書き方と資格の選び方

志望動機や職務経歴に比べると、履歴書の中ではあまり印象が強くない「資格欄」。

しかし、資格欄は自分のこれまでの傾向を表していたり、面接官がその人を見極めるために必ず目を通す大事なポイントでもあるんです!

「資格欄」を上手く使うことでアピールにも繋がります。正しい資格欄の書き方を知り、履歴書からしっかりとアピールしていきましょう!

資格欄を正しく書くために知っておきたいポイント

まずは、履歴書の資格欄に書くべきことを正しく知っておきましょう。

例として、「普通自動車免許」と「宅建」の資格を持っている場合は

「2011年 8月 普通自動車第一種免許 取得」

「2014年 2月 宅地建物取引主任者 取得」と記載します。

ただ記載しただけのシンプルな内容ですが、知っておきたいポイントが詰まっています!1つずつ説明していきましょう。

取得した資格は時系列で書く

取得した資格を記載する場合、当然ですが時系列・取得した順に記載しましょう。そうしないと見づらく、「書類の書き方がなっていない!」と思われてしまいます。

最初のポイントは、基本ではありますが取得年・月は履歴書の他の項目と統一することです。

上記の例では「2011年」と西暦を使用していますが、学歴の部分等で「平成○年」と元号を使用している場合、資格欄の年も元号に統一しましょう。バラバラになってしまうと統一感がなく、これまた印象を悪くしてしまいます。

そしてこちらも基本ですが、取得した資格を記載する場合、正式名称を記載しましょう。簿記は「日本商工会議所簿記検定 ○級」、秘書検定は「秘書技能検定 ○級」といった感じです。

正式名称はインターネット等で調べれば簡単にわかりますので、書く前に一度調べることをおすすめします。

履歴書に書いたほうがいい資格・書かない方がいい資格

沢山資格を持っているとそれをアピールするために、沢山資格を書いた方がいいのでは?と思う方もいると思います。

しかしながら、沢山資格を持ってそれを書けばOK、というわけではありません。

例えば「営業職をしたい!」と思った人が、簿記など経理関係の資格ばっかり持っていた場合「どうして経理として応募しないのか?」と聞かれる可能性があります。

資格欄から「その人が何をやりたいのか」を判断しようとするため、応募する職種に沿わない資格ばっかり並んでいると「どうしてこの職種に応募しようと思ったんだろう?」と思われてしまうんですね。

ですので、資格欄に書くのであれば「自分が志望する職種に合う資格」、または「プラスαとしてアピール出来る資格(英語力など)」を優先して記載したいところです。

逆に書かない方がいいのは「自分の職種に合わない資格」や「取得するのが簡単な資格(漢検3級、英検3級など)」です。

前者は先程の説明どおりで、後者は所有している人が多いため、わざわざ書いてもアピールにならないからです。

履歴書に書く資格がない場合、空欄でもいいの?

特別資格を持っていない場合でも、空欄は避け「特になし」と記載しましょう。

また、現在資格そのものは持っていなくても、応募する職に関する資格試験の勉強中であれば「○○試験合格に向けて勉強中」「○月の○○試験を受験予定」などと、資格勉強中であることを記載してやる気をアピールするのもアリです。

試験を受ける予定がない場合、これまでの社内での研修歴を記載しても構いません。

資格欄に書ききれないほど資格がある場合は?

沢山資格を持っている場合、資格の取捨選択を行いましょう。具体的には応募する職種に役立ちそうなものを書くべきです。

営業職であれば運転免許、SEやプログラマー志望であれば情報・IT系の資格を記載すればアピールに繋がります。

資格欄が余った、さらに書きたいという場合には国家資格、TOEICなどの語学資格を優先的に記載することをおすすめします。

それでも書ききれない!という場合、別紙で資格一覧として用意するのもアリです。

資格は自分らしさのアピール場!なくても意欲を見せよう

資格は自分がどのように学ぼうとしてきたかをアピールする場です。

とはいえ、応募職種にそぐわない資格ばっかりですとあらぬ誤解を受ける可能性もありますので、そのあたりは上手く自分で調整する必要があるでしょう。

資格を持っていなくても落ち込むことはありません。「これから資格を取り、御社に貢献していきます!」という気持ちで「勉強中」と書くだけでもアピールになりますよ。